オーストラリア

アダム・エリオット (Adam Elliot)

「Mary&Max」(2009)は94分の長編クレイアニメーション。オーストラリアに住むいじめられっ子で一人ぼっちの女の子・メアリーと、ニューヨークに住むアスペルガー症候群の中年・マックスの、文通を通して築かれた二人の絆を描いたお話。ラスト泣けます。
「ハーヴィ・クランペット」(2003)は、主人公のハーヴィーの数奇な一生を描いたクレイアニメーション作品。 彼の作品は「アニメーション」というより「脚本」を楽しむタイプの作品。ずっとナレーションが入っているので、字幕を読むのが結構大変。でも内容が練られているのでおもしろいです。こういったタイプの作品は海外では評価が高いですよね。賞もとりまくってます。
★「Mary&Max」のHP:http://maryandmax-movie.com/


アルゼンチン

ホアン・パブロ・ザラメラ (Juan Pablo Zaramera)

(1972~ )  「The Glove」(2001)は、白黒の実写をコマ撮りしたアニメーション。ある日、男の家に1つの手袋が届けられます。男が手にはめた途端、手袋は勝手に動き出し、男に独裁者になるよう促します。必死に手袋に抵抗しようとする男と手袋との争いが皮肉たっぷり、コミカルに描かれていて面白い作品です。深読みすれば、人間の心の奥底に潜んでいる、他人を支配したいという欲望との戦いの話、ともいえるかも。


サンチアゴ・グラッソ (Santiago 'Bou' Grasso)

(1979~ )  「仕事人間」(2008)は、人同士を「モノ」のように扱っている現代社会を、皮肉まじりに描いた作品。"仕事"って、怖いですよね。どんな腹立たしいことを言われても、"肩書"に頭を下げることができてしまう。入社面接の時もそう。面接官である"あなた"が"わたし"より人として優れているわけではないのに。でも、そんな自分も、ある人に対しては"仕事上の立場"で優位に立ってみたり、、、 そんなことを考えさせられます。無表情であっさりと乾いた絵も効果的。
★作家ブログ:http://opusbou.blogspot.com/



ページのトップへ戻る


Copyright (C)Tingaramation All Rights Reserved.