フライシャー兄弟 

・マックス・フライシャー(Max Fleischer)[1883~1972]
・デイブ・フライシャー(Dave Fleischer)[1894~1979]
フライシャー・スタジオは、1921年にフライシャー兄弟により設立されたスタジオ。
「道化師ココ」 、「子犬のビンボー」 、「ベティ・ブープ」 、「ポパイ」 「スーパーマン」などが有名。
長編では、「ガリバー旅行記」(1939) 、 「バッタ君町に行く」(1941)を作っています。


ウォルト・ディズニー (Walt Disney)

(1901~1966)  本名:ウォルター・イライアス・ディズニー (Walter Elias Disney)
「蒸気船ウィリー」(1928)はミッキーマウスが出てます。この時代に、これほど完成度の高いアニメーションが出来ていたことにびっくりします。
その後、アメリカでは商業的にもクオリティーでもアニメーションでディズニーを超えられなかったというのがよくわかる気がします。
アニメをトーキー化し、カラー化(ディズニー最初の三色式テクニカラー)を推進した「花と木」(1932)、次いで「三匹のこぶた」(1933)「白雪姫」(1937)、世界初のカラー長編「ピノキオ」(1940)、世界初のステレオ・サウンド作品「ファンタジア」(1940)などなど。


UPA (United Productions of America)

1941年のウォルト・ディズニー・スタジオで行われたアニメーターのストライキで同社を退職したスティーブン・ボサストゥらを中心に結成されました。社会風刺やモダンアートの要素を織り込んだ大人のアニメーションを目指す、という姿勢で作品制作を行います。そういった内容とグラフィカルな絵柄に合うよう試行錯誤の結果生み出されたのが、ディズニーのフルアニメーションに対する、リミテッド・アニメーションという手法です。


ジョージ・パル (George Pal)

(1908~1980  オーストリア=ハンガリー帝国[現ハンガリー]出身)  パぺトゥーンの生みの親。後にアメリカに移住してパラマウントと契約、アニメーションの短編映画を作っています。1944年にはパぺトゥーン作品シリーズの功績を評価されてアカデミー賞特別賞を受賞。50年代頃からはSF特撮映画を手掛けるようになり、「月世界征服」(1950)ではアカデミー賞特殊効果賞を受賞しています。


ローレンス・ジョーダン (Lawrence Jordan)

(1934~ )  3本の長編映画や、40本以上の実験映画やアニメーションを制作している方です。「ソフィーの部屋」(1986) 、 「天球の聖母」(1969) などは、シュールな世界を描く切り紙アニメーション作品。
★作家HP:http://lawrencecjordan.com/index.html


フランク・モリス (Frank Mouris)

(1945~ )  「フランク・フィルム」(1973) は、雑誌や写真などの大量の切り抜きを使って作られた、コラージュ作品。9分の作品なのですが、制作に6年かかったのだそうです。 内容は、作者自身がこれまでの人生を語っていくという、私小説的なもの。


ビル・プリンプトン (Bill Plympton)

(1946~ )  犬は何故、リスや小鳥などに吠えたてるのか?その答えは、「GUARD DOG」(2004)の中にあります。なんと健気なんでしょう・・・。この方の作品は、ブラックなギャグに満ち溢れていて、とても面白いです。
他に、「YOUR FACE」(1987)「Mutant Aliens」(2001)など、多数。
★作家HP:http://www.plymptoons.com/index_main.html


スーザン・ピット (Suzan Pitt)

女の生命力というか根源というか、そんなのを感じさせる人です。手書きを中心にいろいろな技法を使ってエロティックで濃密な空間を生み出している「アスパラガス」(1979)、ミッキー・マウスを思わせるネズミが出てくる「ジョイ・ストリート」(1995)など。
★作家HP:http://home.earthlink.net/~suzanpitt/id10.html


ヘンリー・セリック (Henry Selick)

(1952~ )  ディズニー・スタジオでアニメータ―の経験後、ティム・バートン制作のもと、人形アニメーションの 「ナイトメアー・ビフォアー・クリスマス」(1993)  「ジャイアントピーチ」(1996) を監督。
「コララインとボタンの魔女」(2009)は、デジタル3D方式で制作された世界初のストップモーションアニメーション。 この作品でコンセプトアーティストを務めたイラストレーターの上杉忠弘は、2010年アニー賞最優秀美術賞受賞。


ピクサー (Pixar Animation Studios)

早い時期から3DCD短編アニメーションも多数手がけています。
ジョン・ラセター (John Alan Lasseter)[1957~ ] の初監督作品「ルクソーJr.」(1986)は、ピクサー・ロゴにもなっている電気スタンドが登場します。
リアルな人間の赤ちゃんの制作に果敢に挑戦している「ティン・トイ」(1988) は、CGアニメーション映画として初のオスカー受賞。
そこから10年でここまで人物表現が進歩したのか!「ゲーリーじいさんのチェス」(1998)
電線に群がるズンドウでかわいい鳥達のコミカルな話、「フォー・ザ・バーズ」(2001)を見た当時、フワフワな羽毛の表現に驚いたものです。
ジョン・ラセターの世界初の長編フル3DCGアニメーションである「トイ・ストーリー」(1995)は、こういった短編制作で培ったノウハウの蓄積と技術の進化があってこそできた長編なんだなーと改めて思います。PIXARの短編の歴史は、3DCGアニメーションの進化の歴史と言えるでしょう。
他に長編CGアニメーション「モンスターズ・インク」(2001) 、「ファインディング・ニモ」(2003)などを制作。
★HP:http://www.pixar.com/


ドン・ハーツフェルト (Don Hertzfeldt)

(1976~ ) シンプルな線画で、ナレーションで綴っていくタイプのアニメーション。「きっとすべて大丈夫」(2006) 、「あなたは私の誇りよ」(2008)などは、生まれること、生きていくことの残酷さを感じます。



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